英語で何か依頼する時にPleaseだけ使う人は注意【失礼】

英語で依頼
英語で人に何か依頼する時、なんて言いますか?

たとえば次の文を英訳してみてください。

「電話番号を教えていただけますか?」

ここで“Please tell me your phone number?”て文が真っ先に思い浮かぶ方は要注意です。

英語で依頼するのにPleaseを使うのは失礼

日本の学校の英語教育が悪いのか、日本人は依頼文にPleaseを文頭に付けがちです。

例えば、職場の上司にメールを転送してほしいとき、

Please forward the email to me.(メールを転送してください)

実はこれ、相手の意思を無視した「丁寧な命令」なわけです。

結局文の形が「Please+命令形」なので、目上の人に何かお願いする時に「~してください。」と命令しているようなもんです。

日本でも上司に何かお願いする時、
「メールを転送していただけますでしょうか?」
「メールを転送していただくことは可能でしょうか?」

とお伺いを立てる形にしますよね?

英語も同じで、相手に対して丁寧に何かお願いする時は疑問形や遠回しな表現を使います。

英語で丁寧な依頼をする時に使える表現

何かを依頼する時に使う、最低限覚えておく英語表現は“Could you~”です。

Could you forward the email to me?(メールを転送していただけますか?)

日本人はなぜか”Can you~”と言いがちですが、「~できる?」「~してくれない?」というカジュアルな感じになります。
なので目上の人には”Could you”を使いましょう。

似た表現で”Would you~”がありますが、wouldは「…してほしい」という意向や願望を表すため、言われた相手は断りにくいです。

他にも覚えておいて損のない、さらに丁寧な依頼表現を紹介します。

  • I would appreciate it if you could ~.(~して頂けますとありがたいです。)
  • Would you mind if I ask you to ~?(~して頂けますでしょうか?)
    ※Mind if~にするとカジュアルになります。
  • Would it be possible for you could ~?(~していただくことは可能でしょうか?)
  • I was wondering if you could ~.(~していただくことは可能なのだろうかと思っているのですが)

他にもたくさんありますが、自分で使う分には上記のみ覚えておけば必要十分です。

ちなみに最後の”I was wondering if~”ですが、よく”I wonder if~”や”I am wondering if~”も同じ丁寧な依頼文だと紹介しているサイトを見かけます。

I wonder if you can drive me to the airport.

上の文は一見、「空港まで送っていただけませんでしょうか?」という依頼文にも見えますが実際は、
「空港まで送ることできるんかな?と思ってさ」
という遠回しにカジュアルなお願いをしている疑問文です。

しかしアメリカ人上司いわく、実際に丁寧な依頼で使われるのは圧倒的に”I was wondering if~”であり、他の2つは依頼と言うより単に「~だろうか」と疑問の意味で使われるとのことです。

  • I wonder if he would let me borrow his book.
  • I wonder if we should go.
  • I’m wondering why they haven’t called.
  • I’m wondering if I should go to the movie.
  • I’m wondering what to do next.

以上、英語で何か依頼する時の表現について紹介しました。

いろいろな英語表現があって覚えられない!
という方は、”Could you~?”だけでも使えるようにしておけば大丈夫です!