「日本人は会社でよく上司や同僚に『お疲れ様です』て言うけど、英語でなんて言えばいいのでしょう?」
先日、新入社員の部下にこんな質問をされたので次のように答えました。
「お疲れ様という英語は…聞いたことないな。」
そうなんです。
アメリカ滞在中も通訳になってからも、「お疲れ様」という英語を耳にしたことが一度もないのです。
ドラマや映画でも聞いたことはありません。
「お疲れ様」という言葉は、日本独特の表現なのですね。
上司や同僚とすれ違った時、部下を労う時、電話や帰り際の挨拶も全部「お疲れ様(です)」で済んじゃうわけです。
ただ、英語にも場面別に「お疲れ様」と同じニュアンスの英語表現があるのでそちらを紹介します。
挨拶の「お疲れ様」を英語で言うと?
日本では会社で、上司や同僚とすれ違うとき、軽い挨拶として「お疲れ様(です)」と言いますよね。
つまり軽い挨拶の英語を言えばいいだけ。
私も職場で上司も含めて誰かとすれ違った時は大抵“Hi.”で済ませてます。
他の英語表現は、
- Hello.
- Good morning.
- Good afternoon.
- Good evening.
- How are you?
- How’s it going?
くらい使えれば十分でしょう。
“What’s up?”も私は使いますが、上司など目上の人には使わないようにしてください。
また、日本人は電話やメールでもよく最初に「お疲れ様です」を使いますが、上記と同じ表現を使えばOKです。
労いの「お疲れ様」を英語で言うと?
同僚や部下などが何か作業を終えた時、労いの意味で使う「お疲れ様」を英語で表現すると次のようになります。
- Good job.
- Well done.
どれも「よくやった!」的な感じですね。
使ったり言われたりする機会はそんなに多くない気がしますが。
普通に”Thank you.”もいいでしょう。
上司からのメールなどではよく、
Thank you for your hard work. ごくろうさま。
と文の最後に付けられたりしてますね。
退社時の「お疲れ様」を英語で言うと?
仕事が終わり職場から退社するときの「お疲れ様(でした)」は、「さよなら」と同じ意味ですよね。
なので英語で「さよなら」「またね」と言えばOKです。
- Good bye.
- See you (tomorrow).
- Have a nice evening(weekend).
こんな単純でいいの?と思うかもしれませんが、これでいいんです。
日本人が英語が苦手な理由の一つに、日本語表現にズバリ対応する英語表現を使おうとすることがあります。
頭の中で「お疲れ様」という英語表現を探すものの見つからず、言葉が出てこずアワアワしてしまう。
英語が得意な人はどうしているかというと、「伝えたいこと」にフォーカスしているのです。
様々な場面で使い分けている「お疲れ様」ですが、実際に伝えたいことは「こんにちは」や「バイバイ」といった簡単な内容ですよね。
なのでそれらを”Hi.”や”See you.”といった英語で表現すればいいだけ。
この「言い換え」ができるようになると、英語を話すのが楽になるので是非お試しあれ。